野鳥班
Ⅰ. 鳥類相調査
月3回、休日の朝に鳥類相調査(ラインセンサス)を行っています。
大学内とその近隣に生息している野鳥の種類や個体数、利用環境、
その経年変化などを調査しています。
調査地は厚木キャンパス及び近隣の緑地で、調査時は2班に分かれ、
以下のコースを回ります。
①ぼうさいの丘コース:
キャンパス内の一部、隣接する「ぼうさいの丘公園」、近隣の農耕地を回るコース。やや長めのコースで、池や畑など複数の環境があります。
②船子コース:
キャンパス内を一周するコース。やや短めで、農大キャンパス内にどんな種類が居るのかが分かります。
これまでの野鳥調査での記録を元に、調査コースで確認された野鳥の中から、
主に毎年確認される種類を紹介します。
写真をクリックすると拡大表示されます。
野鳥班員も他班員も、調査コースでみられる主な種類を覚えましょう!
「この鳥が見たい!」と目標を掲げ、実際に見つけることが出来た時の達成感は、
野鳥調査の何よりの醍醐味ですよ。
【キャンパス内の野鳥図鑑】
◆留鳥
・一年中、調査地に生息する種類
・野鳥調査をする上で基本中の基本となる種類
・いくつかの種類では繁殖も確認されており、巣作りやエサ運びなどの行動や、
幼鳥を観察することも出来ます
◆冬鳥
・秋に渡来し、一冬を越した後に春先には渡去する野鳥のこと。
・調査地では10~4月頃に観察されます。
・野鳥調査では以下のような鳥を「冬鳥」と呼んでいます。
①冬以外を日本国外で過ごし、冬を日本で過ごすもの
②冬以外は国内の高標高の地域で過ごし、冬は平地に降りてくるもの
(※このように季節によって国内移動を行う鳥は、本来は「漂鳥」といいます。)
シロハラ
◆夏鳥
・春に国外から渡来し、一夏を越した後、秋には渡去する野鳥のこと。
・森林性の夏鳥の多くが山地を繁殖地としますが、そこまで移動する際の中継地
として平地の緑地も利用します。
・本調査地では、渡りの時期である春と秋に一時的に飛来しますが、夏季には殆ど
居なくなります。
・一方、ツバメやイワツバメなどは夏季も調査地周辺に留まり、繁殖します。
◆旅鳥
・秋と春の渡りの際に、中継地として一時的に日本に立ち寄る野鳥のこと。
・夏鳥や冬鳥と異なり、繁殖や越冬のために留まることはありません。
・調査地で見られるエゾビタキは主に秋に観察されます。
◆季節性が不明確な種、不定期で飛来する種
・キャンパス周辺の川や住宅地などに生息しているが、時々校内に飛来する種
・出現記録が少ないために、飛来する時期の特定が不十分な種
Ⅱ. 探鳥会
大学内では見ることが出来ない野鳥を求め、様々な探鳥地へと足を運びます。
不定期に企画し、主に休日や放課後に行います。
フィールドは大学周辺から地方まで様々。
時には数人でひっそりと、時には大人数でゾロゾロと。
鳥見初心者も鳥オタクも一緒に野鳥観察を楽しみ、知識を高め合います。
OBが企画する場合もあり、現役生とOBが交流する機会でもあります。
◆これまでの探鳥地リスト
【大学周辺】
・大学周辺の河川
・東丹沢の麓
・宮ケ瀬
・丹沢湖
【神奈川県】
・酒匂川
・弘法山
・大磯 照ケ崎
【関東圏内】
・谷津干潟
・三番瀬
・葛西臨海公園
・東京港野鳥公園
・水元公園
・井の頭公園
・狭山湖
・彩湖~秋ヶ瀬
・渡良瀬遊水地
【関東圏外】
・富山県 立山 室堂平
・宮城県 伊豆沼・蕪栗沼
・
…etc
【これまでの探鳥地】
大学周辺の河川
キャンパス内の野鳥調査では見られない水辺の野鳥を勉強するのに最適です。カワセミ、カワウ、
セキレイ類、カモ類、サギ類、シギ・チドリ類などの水鳥が観察出来ました。
東丹沢の麓
大学の西側、東丹沢の麓にあたる地域です。林道や森林公園などが探鳥スポットです。平地~山地、渓流に生息する野鳥を見ることが出来ました。
宮ケ瀬
東丹沢にあたる地域です。大学の最寄り駅、「本厚木駅」からバスに乗って行きます。
探鳥コースとなる林道や湖畔公園では、キャンパス周辺では出会えない山地や渓流の
鳥が観察出来ました。
酒匂川
本厚木駅から小田原方面の電車に乗り、途中の駅(蛍田など)で降りた後、川沿いを
歩きます。主な探鳥シーズンは冬で、カモ類やカモメ類などの水鳥の他、猛禽類を見る
機会も少なくありません。
弘法山
小田急線「秦野駅」から歩いていける低山です。
大磯 照ヶ崎
初夏にアオバト観察会を行いました
谷津干潟
キャンパス周辺では海辺や干潟の野鳥が見れないため、有名探鳥地の干潟に行きました。
三番瀬
葛西臨海公園
東京都の有名探鳥地です。様々な環境の野鳥が生息しており、一回の探鳥会で50種以上を見ることもあります。